恋のシャッター


「実はね実夕ちゃん…私、もしかしたらそのせいじゃないかなって思ってたの」



「えっ?何がですか?」



「最近の勇斗、何だか前よりイキイキプレーしてるから、入りたての時や助っ人の時とも違うのよ…」



「へぇ…そうなんですか?」



ずっと見てきた聖花先輩だから気づくことだよね…すごいな。



「だからね、もし実夕ちゃん家でご飯食べるようになったからとか…なんて思った時、ちょっと焦ったの」



「聖花先輩……でも、それはないと思います…気にしすぎですよ?」



「そうかなぁ……うーん……そうだよね?」



聖花先輩は私の言葉に、やっと可愛い笑顔を見せた。



その笑顔に私の胸が少し
ズキンッ…と鳴った。



でも何で……ズキンッ?



聖花先輩に安心してもらえて良かったんだよね……私。



「あっ!そうだ、ちなみにその時南もいたから南もきっと聞いてたよ」



「えっ?南先輩も?」




< 159 / 251 >

この作品をシェア

pagetop