恋のシャッター


ふと、手に取った拓真の短冊を見る。



水色の短冊に、黒マジックで拓真の字で願い事が書かれていた。



字は体調からか…少し流れ文字だったけど、ちゃんと拓真の筆跡だった。



でも…私は拓真の願い事を見て疑問に思った。



「…“勇斗と実夕が仲良くなれますように”…?」



「うん…」



「えっ?何これ拓真~何で勇斗と私が出てくるの~?」



「何でって……それが俺の願い事だからっ」



「ダメだよこんなのっ、もっと違う事お願いしようよ~だいたい何で私と勇斗がっ!?」



「だって、俺は二人にもっと仲良くなって欲しいから」



「え~私は別に勇斗と仲良くならなくても困らない~」



「そんな事言っちゃダメだよ実夕、俺達三人で幼なじみなんだから……ね?」



「…でも…」



「こないだ、勇斗にも注意しといたからさぁ」



「え~?何も変わらないよ~?勇斗のヤツ」




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