恋のシャッター


「あっ…!すいませんっ」



私は慌てて聖花先輩から手を離した。



「なに…?もしかして今の話聞いて…私に嫉妬した?」



「えっ…!?」



し……嫉妬!?



私が…聖花先輩に…。



「ち…違いますっ!そんなんじゃ……」



聖花先輩は変わらず、まだ笑顔のまま口を開いた。



「ウソだぁ~もしかして、実夕ちゃんって勇斗のこと―?」



「えっ!?ちっ……違いますっ…本当にそんなんじゃ……」



聖花先輩に必死にそう言ってる自分に、私は思った。



本当にそれでいいの?



私―……。



そして私が言葉に詰まると、聖花先輩は突然。



「はぁ――……あ~ぁ」



「……えっ?」



聖花先輩は突然呆れた顔でため息をついた。



「せ……聖花先輩?」



あれ…?何だか人が変わったような…。



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