幽霊探偵

傀儡と鉄骨

「こんにちは、たった今入ってきたニュースです。八川(やつかわ)で観光客が通り魔に襲われると言う事件が起こりました。被害者の方達は誰もが『人形が…』と言って居たそうです。次に犯罪心理学者の川本真人さんに話しを聞きます…」


「通り魔か、ヤダなぁ…栄二、通り魔だって」と衛都が栄二の方向を見る

「アイツらかぁ」と栄二が依頼書を見ながら笑う

「アイツら?」衛都が首をひねる

「お前には、関係ない」と栄二が衛都に言う

「ヒドイ。仲間なのに教えてよ栄二~」と衛都が栄二の腕を掴む

「あぁ、分かったから離せ役立たずが。犯人の名前は傀儡山ザン(くぐつやま)と鉄山レイだ。今からアイツらを捕まえに行く」と栄二が言う

「えぇ、珍しいねぇどんな風の吹き回し栄二から探しに行くなんて」と衛都がびっくりしながら栄二に言う

「ふん、奴らは俺の昔のダチ(仲間)だからなぁ。それと奴らに会うのは久しぶりだからなぁ」と栄二が不気味悪く笑う

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