幽霊探偵

クロ猫にはご用心Ⅱ

「クソッ殺す。アイツが、アイツがいなければ、私がこの爪で息のねを留めたはずが…殺す。殺してやる。絶対に殺す」夜(くろ)が一本の大木を切り裂いた

「ニャ?」と一匹の生きた白い猫が夜に近寄る

「なんだと私が脅えているですって」夜が一匹の白い猫を睨む

「ニャニャニャ~オ」その白い猫が夜に鳴く。

「アンタ何を言ってるのか分かってるの!私があんな愚かな人間に勝てないと言うのかい。この私が」夜が殺気を漂わせて一匹の白い猫に近寄る

「ニャオ~」と白い猫が鳴くのと同時に夜がいきなりその猫を片手で握り掴む

「グァオェェ~」その猫の口からは大量の血が流れていた。その流れた血が白い毛に染まっていきその猫が息絶えた

「アンタは、私の事なんて気にしなくていいのよ」夜が片手で掴んだ猫を放り投げる

「ちょっと、私は出かけてくるわ。アンタ達は、あの愚かな人間にこれを渡しなさい。言っとくけどあの人間に手をださないのよ。あの人間は私が殺す。わかったら行きなさい」と言うと夜は暗い闇の中に消えて行った

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