ベル姫様と溺愛ナイト様
「あいつらはしゃいでるな?」

「うん、楽しそう。
何の話ししてたんだろうね? 

あ、明日お店が休みだから?
でもメロゥはお仕事だし、先生も締切が近いって言ってたけど……?」

じゃあ明日が休みだから、じゃないね。
話題の中心である少女は首を傾げた。

レイはそんなベルを見つめて微笑んだ。
わかってないのはベルも一緒だな、と。

彼はカウンター席の会話が聞こえていた。
耳は良い方だし、ベル、と言う単語にはことさら反応する。

気になって耳を済ませているうちに、ゲームに負けてしまった。
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