ベル姫様と溺愛ナイト様
ジェミロが皆のグラスに酒を継ぎ足した。
まだまだこの会は続きそうだ。

「メロゥはさ、2人の兄貴的な存在なんだよな?」

「まぁなぁ。2人が小さい頃から見守ってたって言うか。
俺の父親が城に仕える剣士で、それで城によく出入りしてたんだ。

ちっこい2人、可愛かったんだぞ?
一緒によく遊んだ」

シュシュが首を傾げる。

「そんなにお城って出入り出来るものですか?

僕はこの国の生まれですが、お城に一度も入ったこと、ありませんよ。
お城って、国の中心部ですよね。
そんなに一般人が入れるものだと思えないのですが……」

国によって違うのだろうが、そんなに国の中心が開けてるとは。
防犯面はどうなっているのか。
聞いたことのない話だ。
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