ベル姫様と溺愛ナイト様
「ベル、行こう」
「先日交渉してきたから。

あの湖と周囲を囲んでる森。
新しい国づくりに使っていいって。

てか、あそこ勧めてくれて、下見行けば?
って言ってくれたの本人だったよな?
ここの国王」

「だったなぁ。

レイ、お前の紫の髪を見て信じたんだよな。
神秘の国のナイトしか持つことが出来ない紫髪な。

神秘の国だからな、湖と森の一つくらいやるわって納得してたな」

レイとメロゥは頷きあって笑っている。
そんなさらりと言われても……。

シュシュはこの国で生まれ育っているが、城に入ったこともなければ、王に謁見など絶対無理な町人の立場だ。
この2人、そしてラス王国って、凄すぎる……。

「ふふっ。ドーナツの穴を埋める準備が整ってるんですね?」

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