ベル姫様と溺愛ナイト様
「ベル、これからは一緒だ」
「おいレイ。すっかり可愛らしく育ってるな、ベルちゃん。
さては惚れ直した? さっきから様子が変だけど」

「うっさい、ベルちゃんなんて馴れ馴れしく呼ぶな!」

「いや? 町で暮らすにあたって、そうしないといけないんだろ?
お前なんか呼び捨てじゃん? ナイト様よぉ」

からかうメロゥに、うざったそうに気だるげな返事を返すレイ。

「……俺は良いんだ。
将来はベル女王のナイト。つまりは夫だから」

「はいはい。
ま、頑張れよ」

可笑しそうに懲りずに彼を茶化し笑うメロゥ。
レイはそれを気にするでもなく、キッチンに入って行くベルの後ろ姿をじっと眺めていた。

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