QUEEN of the JOKER
「おい転校生、うちらさっき言ったよな?」


「謙也君と夏也君に話しかけてもらえるからって調子のんなよ」


「あの2人は特別なの。あんたみたいな地味な奴が近付いていい人じゃないんだからね」


…いや、知らないよ。と言うか、和田君と杉宮君は何者何ですか。


…あぁ、帰りたい。


今日はあたしが買い物の係なのにな。


「…用はそれだけですか?それじゃあ、あたしはこれで失礼…」


失礼します、と言おうとした時だった。


「ちょっと、まだ用は終わってないんだけど」


1人の女があたしの胸ぐらを掴むとそのまま力強く押した。


地面に尻餅をついたあたしはそのまま女共を見上げる。


「ここのルールって奴を教えてあげる」


化け化粧の顔に嫌な笑顔がある。


そして聞こえる足音。


「おいおい、ほんとにこいつやってもいいのかよ?」


「最近イライラ溜まってたんだよな〜。晴らさせてくれよな?」


野球バットを持った男が5人くらい。


「そんじゃ、後はよろしく〜」


女共は去っていく。


それを合図に


男共はバットを振り上げた。
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