QUEEN of the JOKER
「瑞希、俺達のことを知ってたの?」


「最初は知らなかった。でもさっきの喧嘩で何となく気付いた」


「…やっと本心が出てきたか」


「…本心も何も初対面の人には敬語を使ってるのでね」


逃げるにしても上手い幅に3人があたしを囲んでる。


「…いい加減、あたしを逃がしてよ。通行の邪魔」


「…そうはいかないんだよね」


口を開いた橘 蒼夜。


「あたしをどうする気?タイマンでも張りたいの?」


「うーん、君と戦ってみたいのも事実だけど流石に幹部3人相手じゃ不利じゃないかな?」


「…やってみないと、分かんないでしょ」


剣龍について行って、ろくなことがあるわけない。


大人しくついて行くわけないでしょ。


「ふーん…。やっぱり、俺と同じ立場である人材だね。喧嘩っぱやい…それが『血染めの処刑人』か」


「解散したとはいえ、舐めてっと痛い目みるよ」


「舐めてないよ。むしろ光栄だ。


…誰もが恐れる今はなき独立組織『JOKER』の副総長さんと戦えるんだからね」




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