QUEEN of the JOKER
「…おい蒼夜。本気かよ」


杉宮が間に入った。


「ねぇ、蒼夜。瑞希の気持ちを優先させてあげようよ?」


和田も止めに入る。


「何?夏也も謙也も俺を止めるの?」


「そうじゃねぇが…こいつは俺の獲物だ。俺にやらせろ」


お前もかよ!


「僕はどっちでもいいけどね。けどさ、総長の意見を聞かないと…」


新崎が黒坂へ視線を向けた。


「…タイマン張るなら蒼夜にしろ。俺は寝る」


バタンッ…


黒坂はソファーへと倒れて行った。


「…許しは貰ったから、じゃあやろうか?タイマン」


…あたしの意見は無視され続けるばかりだ。
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