こくおうさまのすきなひと


「随分と涙腺が弱くなられたようですね」

「これは嬉し涙だよ。お前の気持ちがとても胸に響いたんだ。私はどれだけ幸せ者なのだろう」


咄嗟にミネアを抱きしめ、髪に顔を埋める。

ミネアは少し驚いたような声を上げたが、すぐに私の背中へ手を回した。


抱き心地のよい、ふっくらとした身体。

そこは何よりも安心する場所だ。


「あー!おとうさまたちがだきあっているよ!!」

「わたしもー!わたしもなかまにはいりたいですー!!」


私たちに気が付いた子供たちが駆け寄り、同じように抱きしめろとせがむ。

私とミネアは一旦身体を離し、そして今度は子供たちふたりを間に入れ、そしてまた抱きしめた。



子供たちの笑顔、そして温もり。

お互いの背に回す手は、それぞれがとても優しくも力強い。


それはまるで、もう離れないと言わんばかりに。





これが愛の形。

私たちの幸せの形。


この思いは永遠に崩れることはない。



私の好きな人はこれからも、傍らで笑顔を見せてくれるだろう――……。


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