ナンパボーイズ


(いいなぁ。悩みが無さそうで…)

私は手摺に頬杖をついた。

親友であり、私が4年半も片想いしてるとーたの彼女・優香から、ある意味宣戦布告(?)をされて3日が経った。

優香は自然にしてるけど、正直私は気まずいったらありゃしない。だいたい、とーたと付き合ってるのに、戦うも何もないじゃないか。

(奪えるものなら、奪ってみろって意味?できることならそうしたいよ!)

優香は、天然というか小悪魔というか、自分が絶対的優位で、余裕があるから言えるんだってことを、まるで自覚していない。

悪気がないのは分かるけど、ものすごく高いところから見下されてる気がして、無性に苛々する。

(ああいうのを一言でなんて言うんだっけ?)

………………そう、偽善者。




「…はぁー」

白いため息をもらしたとき、下にいる虎と目があった。

(やば。覗いてるって思われたかも。教室入ろう)
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