恋愛ゲーム ‐ 生徒会長の狙いは私 ‐


思い当たることが何もなくて少し戸惑っていると、さっきの男の子が私の手からパイプ椅子を持った。



「俺が運んでおくから行ってこいよ」


「え、これだけならそんなに時間掛からないし……
運んでからで大丈夫だよ?」


「遠慮しなくていいから、な?」



「うん…、じゃあお願いするね。でも、今度何かあったら代わりにやらせてね!」



笑みと共にお礼を言う。
ちょっと申し訳なさを感じつつも、私は生徒会室へ向かった。



***


< 8 / 65 >

この作品をシェア

pagetop