放課後、ずっと君のそばで。

夢、崩壊



コウちゃんのおばさんに、コウちゃんがどこの病院に運ばれたのかを、ラインで教えてもらった。


恐怖で震える手を必死で抑えながら打った文字。


おばさんから返信が来るまで数分もなかったのに、その時間が数時間にも感じた。


落ち着かなきゃ......。


そう思っても、うまくコントロール出来るほど、私はまだ大人じゃない。


楽器を片付け、鞄を準備して。


どこの病院かがわかるまでの、数分にしたこと。


たったこれだけの動作も、立花くんに指示されて出来たんだ。


立花くんがいなかったら、私はただパニックになり、おばさんにどこの病院かを聞く前に、学校を走り出ていただろう。


コウちゃんの病院は、近くにある総合病院だった。


自転車で部活に来ていた立花くんに乗せてもらい、病院の駐輪場から処置室まで走り抜けた。


落ち着かなきゃと自分に言い聞かせたばかりなのに、焦る気持ちが、息切れを倍増させる。


肩で息をしながら処置室の前で立ち止まると、中からちょうど、コウちゃんとおばさんが出てきた。


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