だから、お前はほっとけねぇんだよ

「まあ……色々と……」



あたしが曖昧な返事を返すと、ゆっちはニヤリと企み笑い。



「……さてはおぬしの悩み、佐賀里くんの事だな？」


「っ!?」



ゆっちにあっさりと見透かされてしまい、あたしはポポーっと顔を赤くする。



「あははー、やっぱりぃ～‼」


「な、何で解った訳!?」


「それは置いといて!佐賀里くんの事……好き、になったんだ？」


「……っ」



ゆっちがあまりにもハッキリ聞いてくるもんだから、あたしは恥ずかしくなって声が出ない。


だから「うん」と言うかわりに、コクンと小さく頷いた。



「そっかそっかぁ」


「だっ、誰にも言わないでよ‼」


「言わない言わない～♪」



そう言って笑うゆっちは、今にも誰かに話してしまいそうな様子。


ふ、不安だなぁ～……



「……で、告るわけ？」