Sweet Hell
「え?」
”僕の体も洗って”
「あ、うん」

私は彼に言われるまま、まず彼のデコルテや
肩の部分をスポンジで洗った。
そして胸。逞しく鍛えられた胸の厚みを見て
思わずドキッとしたけど気にしないまま
スポンジでゴシゴシと洗った。
そして腹筋。
左手で添えるように触るとやっぱ硬くて割れてて
あぁ、こんな鍛え上げられた体にこれから抱かれるんだなぁと思うと
嬉しくてちょっと幸せを感じた。
そして・・・と思って私は手を止めた。

私は少し離れて彼のそれを見た。
”早く、洗って”
「え?」
まさか、これも洗うの?
戸惑った表情で彼を見ると彼は私の後頭部を持って
自分の方に引き寄せた。

"Wash my big”
そう甘く低い声で囁いた後、
私の唇にキスをした。

”ノー・・・”
”Yes”
”ノォォ”
私は泣きそうな声を上げた。
すると彼は片手を私の頬に当て
真顔で私を見つめながら
”これは重要なことなんだ。これが出来ないと進まないよ。
僕が手助けしてあげるから”と言って
彼のもう片方の手で私のスポンジを持つ手を掴んで
無理やり洗い始めた。

私は驚いて「ノー!!」と言った。
すると彼は優しく”こんな感じでやれば良い”と言って
私の唇にまたキスをした。

私は彼の言われるまま大人しく彼に従った。
その度に彼から色っぽい甘い吐息が漏れた。
その声を聞くたびに私の身体の中心が疼いて
恥ずかしいけど嫌という感情が次第に無くなっていった。

”これで良い?”
そう聞くと彼はとろんとした目を私に一瞬向けた。
それに思わずドキッとして目を伏せた。
すると彼は私を軽く抱きしめ
耳元で甘く色っぽい声で”Perfect”と囁いた。
私の身体中に甘い痺れが走った。

彼は、シャワーで私の身体と彼に付いた泡を落とすと
そのまま私を抱きしめ、激しいキスをしてきた。
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