Sweet Hell

ジェラシー

”maple・・・”
”ジャスティン・・・”
彼のキスが激しさを増し、彼の舌が私の舌を絡める。
彼をもっと感じたくて、もっと欲しくて私も一生懸命に舌を動かす。
彼が私の頬や首筋にキスをするたび私は身悶えしながら吐息を漏らす。
もっと愛されたくてもっと彼に興奮して欲しくて
私も彼の顔を両手で掴むと自分のことろに引き寄せ、下手なりにキスをする。

本能のままに私たちは求めた。
彼が私のデコルテに舌を這わせた時、
着信音がけたたましく鳴り響いた。

彼の動作が一瞬止まった。
’僕の携帯だ”と言ってムクッと体を起こした。
荒くなった呼吸を整えながら”出たら?”と私は聞いた。
”嫌だ、邪魔をされたくない”そう言って食むように
私の胸の突起部分を口に咥えたけど
やっぱり音が気になり彼は飛び起きると携帯を取り出し、
電話に出た。

”Hello?”
彼はネイティブスピーカーの早さで
英会話をし始めたため私は聞き取れなかった。
彼が話してる間、私はなんとなく虚空を眺めてた。

電話が終わり、ベッドに戻ってくると
”ダディ達がこの後築地で寿司を食べるから来いってさ。
メープルも一緒に来てだって”と話し始めた。

私は身体を起こすと「築地で寿司!?」と驚いたように尋ねた。
”どうしたの?”と聞かれて私は”なんでもない”と応えた。
”メープルも来なよ”
”お、OK”と応えると私はすぐに押し黙った。

築地で寿司なんて高そうだなと一瞬思った。
私もご馳走になって大丈夫かなと思ってジャスティンを見たけど
彼は気にすることなく立ち上がると
”メープルとの楽しみがなくなって残念だけど
一緒に寿司が食べれるのは楽しみだな!”と言って服を着始めたので
気にするのはやめることにした。

”そうだね。私も楽しみ”と言うとベッドから降りて
私も服を着始めた。
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