小悪魔執事と恋ゲーム

♥悪魔な笑み





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そして、とうとう──


時刻は18:00。



約束していた時間が来てしまった。



待ち合わせ場所はレストランの中。



ビルのエレベーターを使い、上階へと上がる。



ほとんど隣にいる八乙女と会話する時間もないほど、あっという間にベルの音は鳴り、エレベーターのドアが開いた。



恐る恐る、高級感漂う店内に足を踏み入れると──



窓側の席に座っているひとりの男性が目に入った。



……ううん。



正確にいえば、惹き付けられたのかもしれない。



その夜景を見つめる横顔に。



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