小悪魔執事と恋ゲーム

♠零れ落ちるナミダ

【riku side】




とりあえず、自分の家に連れてきた。




「いいの? こんなことしてて」


「何が。」


「あの子に勘違いさせちゃうんじゃない?」


「このまま帰したら、またアザ増えるだろうし。」


「……いいのよ。 私の心配なんてしなくても」




切なげに笑う彼女の目はどこか悲しそうで。



無理をしているようにも見えた。




「りーくんを不幸せにしたバツが、今こうして来てるんだと思うの。 だからね? こうなって当たり前だし、自業自得なのよ、ふふ…」




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