小悪魔執事と恋ゲーム

♥一生消えない温もり





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ドアを開けてもらうのも待たずに、わたしは車から降りる。




「いけません、穏花お嬢様!」




背後から聞こえる久東の慌てた声。



ごめんね、今はそれどころじゃないの~……。



一刻も早くお父様に会って、八乙女が悪くないことを証明しなきゃ!



玄関に入ると、お父様の革靴が並べてあった。



いつもならルンルン気分で、お父様の居るリビングまで向かうけど……。



今日は複雑な想いで、扉に手をかける。




──ガチャ




「おぉ、穏花お帰り。 元気にしてたか?」




猫脚ソファーに座るお父様が気づいて、ニッコリと微笑んだ。



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