先生〜ずっと貴方だけ〜

1時間目は国語





背中につけているカイロが私に

寝なよ〜


と言ってる気がする。

言ってないんだろうけど。




国語の授業は眠たくて眠たくて眠たくて…。



教科書を立てて顔を伏せて目を瞑る



あ…ねれる…




「おいこら」




きた。




「どうしたの?」




何もなかったように返事をしたけど…



「どうしたの?ちゃうわ。教科書を利用しやがったなお前。」



西山のお前呼ばわりはもう慣れてイラっとする事も無くなった…



んだけども
私を上から見下ろす姿はもう妖怪のようで…。



「怖いよ、先生」


「怖くさせてるんはお前やろ。」



教科書で私をしばいて皆から笑いをとろうとする。


先生だって教科書を利用してるじゃん。



黒板の方へ戻って行く西山。



春になってからモコモコのジャージを着なくなったからかな?後ろ姿が前よりか華奢な感じがする。



「も〜、アホな下村を相手にしとったからあと3分しか授業できんわ〜」


クルッと前を向いてため息をついた先生。


私は無視をして口を尖らせた。



廊下を見て目が大きくなる。


私を見る矢野先生。


目があってニコッと笑うその姿は



少し怖かった。



気のせい?たまたま?



私はすぐに目をそらして、また教科書を立てた。
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