ワケありオンナとワケあり男子の共同生活
あとがき


ここまで読んで下さりありがとうございます。

この作品はベリーズカフェでは初めての長編の作品です。新作の長編でいうと6.7年ぶりといったところでしょうか。

ずっと野いちごで執筆してきて、久しぶりに帰ってきたらベリーズカフェというサイトが新たにオープンしていることに驚きました。

野いちごでずっと書いていたので、ちょっぴり不安を抱えながら書き始めたのがこの作品です。


ザックリ言うと不倫をキッカケに自信をなくして恋愛そのものから逃げているあゆが、セックスをバカにされたことで恋愛から逃げているあきと出会い、前に進む物語です。

この作品で一番気をつけたのはあゆの心理描写。少しでも読んでいる人の中に入ってほしい、そう思いながら一生懸命書きました。

身体だけの関係がラフで良いという理由でセフレを2人作っているあゆの考えに納得できない人もいるかもしれない。

でも、あゆがそうなるまでには色々な経由があって、こういう考えになったという部分はきちんと書いていきたい。書いてきたつもりです。

不倫って結構ありふれたことだと思っています。個人的には不倫は大反対ですが、人を好きになることは理屈で片付けられない問題なので決してこの世の中からなくなるものではない。

ダメだって思いながらも好きになってしまう、過去の恋愛がキッカケで自分に自信をなくしてしまう、そういう経験って不倫に限らずあるんじゃないかなと。

いい恋愛ばかりしてきた人ってきっと本当にごく一部でみんな辛い恋愛は経験してるんじゃないのかな。

あゆと同じ立場じゃなくても、どこかで共感してもらえたらなと。

いつもはこんなシーン書きたい、こんな物語を書きたいと思いながら書き始めるのですが、今回は登場人物の設定を先に固めてからあとは自由に動かすスタンスで書きました。

途中つまったりしましたが、これはこれで楽しかったです。

やっぱり書き終えた登場人物って愛おしい。あゆもあきも好きだし、カオルとヒデキも好きですね。

ヒデキとか結構お気に入りです。笑


自分を受け入れてくれる人と出会えるって凄く素敵なことですよね。そういう人に出会えて初めて無償の愛情を相手を注ぐことができるような気がします。

相手をひたすら求める恋愛は楽しいけど苦しい。幸せだけどつらい。
そんな恋愛に疲れたときにこういう人に出会えたらいいな、そんな理想がこの物語には詰まっていたりします。

読み終わって少しでも胸が温かくなれば嬉しいです。


あとがきをここまで読んで下さり、ありがとうございます。

また別の作品でお会いできれば嬉しいです。

積でした。
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