rabbit vanira
「え…」


「わかってます!迷惑なのも!でも、どうし


ようもなく好きなんです!」


「でも、甘い香りが…」


「はい…でも、さっき、宇佐木さんに抱きし


められた時。不思議と大丈夫だったんです


。困るのはわかってます…でも、宇佐木さん


といるとすごく楽しかった…一瞬でも生きた


いと思えた…宇佐木さんが笑うと、すごく嬉


しかった…今は、宇佐木さんに触れられない


のがたまらなく…悔しい、です…」


「羽咲ちゃん…」


「宇佐木さんの心の中にいるのは、誰ですか


…?」


そういった瞬間。


引き寄せられ、抱きしめられる。

「ごめん。苦しいかもしれない。でも、こう


させて…」


「宇佐木、さんっ…」


「俺の心の中にいるのは…










羽咲ちゃんだよ。」
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