rabbit vanira
そんなこんなで、お粥を食べた。


さすがパティシエ。


普通のお料理もできるよう。


「で、何があったの?」


「…」


「あの子だよね、この前会った男の子。」


「出雲 レオン君は…」


私は今まであったことを宇佐木さんに全て


話した。


宇佐木さんは、時々険しい顔になりながら


黙って聞いていた。


話が終わるとゆっくりと口を開いた。


「自分の憎しみを、羽咲に…」


「でも、その原因を作ったのは、私で…だか


ら、私に憎しみを私にぶつけて楽になるの


なら…それで私の罪が、軽くなるなら…」


「何言ってんだよ!罪って…羽咲は何も悪く


ない!」


「でも!レオン君は何もしていないのに、何


もかもを失った…それなのに…私は、平然と


生きてる…」


「じゃあ…」


宇佐木さんは私の首に手を置く。


「死ぬ?」


「え…」
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