君の隣で
11


目覚めて気がついたのは、隣で市本さんが寝ていることと、私の手が市本さんに握られていたこと。



私は市本さんに気づかれないように、ゆっくりとベッドから起き上がって顔を洗う。



そして気がつくのは、私の服が変わっていること。



大きめのシャツ、これは市本さんのものだ。



私、寝てる間に着替えさせられた?



ひとりでに赤面し、朝食を作ろうとキッチンに向かう。



相変わらず殺風景な部屋だ。



フレンチトーストと市本さんが買ってきたらしい野菜で簡単にサラダをつくる。



コーヒーを入れ、机に並べる。



そして再び寝室に戻る。

< 135 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop