君の隣で
「えっ?」
「今日行ってきた展示場のスタッフに、よければ次回の展示の時も来てください、って言われたんだけどさ、ほらこれ。」
[デートスポットとして大人気 住宅展示場]
矢島さんから手渡された雑誌にはそう書かれていた。
「やっぱり体験するのが一番いいと思うんだけど、俺、土曜日は別の仕事入ってて。」
「貴重な情報ありがとうございます。」
ありがたい情報に、私は深くお辞儀をする。
「とんでもない。本当は俺が遥ちゃんと二人で行きたかったんだけどなぁ。」
「そんなこと言ってると彼女さんに叱られますよ。」
矢島さんには可愛い彼女がいる。