夏の夜の光
静まった空気が二人を包んだ。

貴斗は辺りを見回して私の足に包帯があるのに気づいた。


『みか!!足どしたんや?』

『あ~っこれ?体育の時間にぐねったの』

『痛むんか?』

『ちょっとね…』

貴斗はスクッと立ち上がった。


『おっしゃ!乗れ!』


『はっ…?』

私は意味がわからなかった…

『乗るって?何に?』

『おんぶしたるって事!』

貴斗はまたニカッと笑った。

『えっ―いいょ。だって重いし…』

『大丈夫やって!』

と言って貴斗はかまえた。

私は悩んだすえ乗ることにした。


『乗るょ…』


『おっしゃ―』
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