歌姫~♂王子と姫♀のLast love~『完』


撮影現場には、かなりキレている小林さんと、片付けを始めているスタッフの皆さんが居た。


「マネージャーは、夕方に来いっつったよな?」

「うん!今からじゃないんですか?!」

最悪!!!歌いたいのになんで??!!


「夕日。半分沈んでから来てどーすんのよ…。今回のここでの撮影は、徐々に沈んでいく夕日をバックに歌うの。だから夕日がまだ沈まないうちに撮影を始めなきゃいけないのよ。まぁ、NGが出てもいいように1週間も貰ってるんだけどね。」

私…スタッフの皆さんに申し訳ないことしたんだ……。

「す…「すいません。俺が居ながら。」



え…。
私の言葉は、優の謝罪の言葉に遮られた。
優だけが悪いわけないのに。てゆーか、私が海で遊んでたからいけなかったワケで…。


「いいわ。また明日。明日はきちんと来なさいよ!!あ、夕食はバーベキューだからねっ♪神山君達も呼びましょうか♪」


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