親愛なる君が人魚であるはずがない
さらば愛しき日々よ


海の奥底には人を惑わす魅惑の歌声を持つ人魚がおりました。


「だるい」



お姉様もお父様も聞こえてるくせに無視する。


きけ、頼むから。



「だ!る!い!」



姫の切なる声は誰にも聞こえないようです。


なんて残酷なのでしょう。

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