12月25日の奇跡
クリスマスに失恋って有り得ない!

「あのさ、俺、永瀬とつき合うのムリ。
 もう、別れよ。」



「・・・は?」



 何?

 あたし、

 フラれたの?








 訳分からんっ!


 バンッ!


「なんで!?」

 感情に任せて、テーブルに手を思いっきり叩きつけて立ち上がる。

「だってさ、永瀬から俺の事どんだけ好きか、感じないんだし。」

「はぁ!?チャラ男のくせにエラソーな事いってんじゃねぇーよっ!」

 あたしはそんなベタベタする主義じゃないんだってばっ!

「お前こそ、この若干幼児体型!」

「悪いか!?」

「悪い!」




 ・・・正直、こんなの関係無いんだけど。




「もう、知らん!」

「いや、お前に言われたくねー・・・。」

「うるせぇ!この顔面ピアスの口先男!
 いっぺん地獄に行きやがれ!」




 永瀬 ゆづる、15歳。

 クリスマスに彼氏にフラれた挙げ句、カフェで怒号をあげ、店員に追い出される。











 ・・・はっきり言って・・・、最悪だ・・・。





< 1 / 8 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop