貴方との奇跡
お母さんが眠るお墓についた。




花屋さんで買った花を備え線香をあげた。




手を合わせた。




「お母さん。



私が生まれた時どう思った?

何で産んですぐ死んじゃったの?


私は、お母さんと色んな話したかったよ。

彼氏も出来たんだよ。

逢わせたかったよ。」




ふと振り返ると大輔が立っていた。


「はじめまして。川野大輔といいます。

医学部の4年です。今、茜さんとお付き合いさせていただきます。


お母さん。茜さんを命がけで産んでくれてありがとうございます。


茜さんとの事、絶対幸せにします。そして、命がけで守ります。」


頬が濡れている事に気付いた。
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