white coat







「……ハァッ…クッ…ヒック」



夜中



くいっと服を引っ張られる感覚と隣から聞こえる嗚咽をもらした泣き声で目が覚めた




布団の中にすっぽり埋まってる杏乃が何かにすがるように俺の服を握りながら泣いている




また夢かな…




「杏乃、大丈夫だよ」


ゆっくり。そっと優しく抱き寄せる。




…俺何してんだ。




そんなことを途中で考えたけど、こうせずにはいられなかった








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