両想い大作戦‼
Startegy 1
この日から猛アピール。


「航大くん、彼女いるの?」

「今はなし…」

若干、面倒くさそう。

気にしないのが私‼


「どんな人がタイプ?」


「はぁ?うーん…痩せててかわいい子」

性格より見た目重視ってこと?


「ねぇねぇ、私の体型はどう?」


「………デブ」

もう少し言葉包もうよ…。

ぽっちゃりかな?っとか…言葉は無限にあるのに…。


「私ってあり?」

「何?」

「彼女…」

「なし‼」

嘘でもいいから間あけようよ…。


決めた‼痩せる‼

変わるんだ‼人生初のダイエット‼


さえとななに「好きな人できた‼痩せる‼」

二人は顔を見合わせてクスクス笑う。

「応援してるよ‼っで誰?」さえが聞く。

「北河 航大くん」

「その人知ってる‼」となな。

「マジ?」

「うん…話したことないけど、元カノ…あの子だよ」

視線の先にいる子。


佐久間 ゆり…めっちゃハードル高い‼

この佐久間さんは学校1の美人さん。

アイドル的存在。

スラッとした体に白い肌。

サラサラのロングヘアー、バスケ部。


「何で別れたの?」


「佐久間さん、今森下先輩と付き合ってるの」


「森下先輩…」

憎き姉の同級生で同じバスケ部。

身長高いし、確かにイケメン。

美男美女カップル。


ダメで元々なら当たって砕けてやる‼


この日からダイエット…の予定だったんだけど、今日の夜ご飯「焼き肉」

明日からにしよっと。

ご飯3善も食べちゃった。いつものこと。

母には「野菜も‼」 姉には「共食い」

最悪…。


私はムッとして部屋に行った。

一バタンッ一

ドア思いっきり閉めて‼

「そうだ‼食べたら動けばいい‼」

階段を降りてマロンを呼んだ。


「マロン、おいで」

マロンとはうちの愛犬。

私がペットショップで一目惚れしたポメラニアン。

普通の茶色のポメちゃん。メス。

ねだりにねだってうちに来た。

名前は姉がつけた。

「舞みたいになったら困るから」って…。

でもさ…姉よ…「桜木 マロン」って春なのか秋なのかわかりませんよ。

マロンはショップの人に「大きくなっても3キロくらいです」って言われたんだけど…3歳のマロンは6キロ。

やっぱり似るものだね‼


「散歩行ってくる‼」

「珍しい‼気を付けて」と母。

私はマロンと30分くらい歩いた。

気分は痩せた。

気分だけ…。


お風呂に入って汗かいて、筋トレして寝た。

成長したな…私。


絶対、彼女になりたい‼


私は毎日話しかけた。

少しでも近づきたい…朝いつも教室から外を見ている。

その視線の先には「佐久間さん…」

森下先輩と楽しそうに笑ってる。


「航大くん‼おはよ‼」

声をかけて視線を私に向ける。

「あぁ…いつも元気だな。ブー」

いやいや…あなたにそれ言われたら傷つく。


「ブーって言わない‼」

「いや…ブーでしょ?」


年頃ですよ…一応。


「さえ、なな…聞いてよ‼ブーって言われた」

二人は爆笑…。

「舞、積極的だね。進展なし?」ななが聞く。

「あるわけないよ…まだ一週間だよ…」

「でも少し痩せた?」とさえ。

「本当?」

二人とも頷いた。

そういえば、今スカートきつくないかも…。

調度いい感じ。


「私、決めた‼部活に入る‼」

「今から?」とさえ。

「うん‼」

二人ともびっくりしてた。

私が選んだ部活。バドミントン部。

なぜかソフトな感じがしたんだよね…。

完全に勘違い。

お母さんは「やったらいいよ‼引き締まるよ‼」

はいはい…そのために入るの。

姉は「今から?まぁ…頑張れ‼」



マロンの散歩もかかさない。

とことんやる‼

入部届を提出し、新品ラケットと言いたいけど姉のおさがり。

とっぱじめから外周…。

ハァ…ハァ…ハァ…ついていけない。

筋トレ、素振り、羽根の打ち合い。

私の体は確実に悲鳴をあげている…。


辛いときは航大くんに言われた「ブー」を思い出した。

まずはダイエット…。


張り切ってる今はいい。

朝は身体中が痛くて思うように動かない。

お母さんは部活とマロンの散歩を急に始めた私に「彼氏できたの?」と聞いてきた。

「彼氏にしたい人ができたの」

「へぇー頑張れ‼」

楽しそうなお母さん。

色恋の話がないの私だけだもんね。

姉には彼氏がいるし…愛の何がいいのか…男心は謎。


私なんていつも素直なのに「男友達みたいでいいヤツ」

嬉しいような…嬉しくないような…。


今に見てろ‼北河 航大‼


友達とも遊ばすに部活に励んだ結果。

-5キロ。

「やったー‼」

洗面所で叫んでしまった。

こうなるとまた次のやる気に繋がる。


航大くんは今日は外見てない。

友達と話をしてるから邪魔しないように席についた。


「ブーおはよ‼」

今…私に言ったの?「おはよ‼」

初めて航大くんから「おはよ」って言われた。


初めて航大くんから話しかけられた。

いつも私からだったから嬉しすぎてさえとななに報告。

「今日は航大くんからおはよって声かけてくれたの」

二人は「一歩前進だね」って言ってくれた。


さえが「今週末、部活?」

「部活だよ」やると決めたから休まない。

「そっか…」とさえ。

「何かあったの?」

「3人で遊びたくて…」

「昼からだったら大丈夫だよ」

「じゃぁ、決まりね」とさえ。


チャイムが鳴って教室に戻った。

後から紙くずが翔んできた。

何これ?イラっとした顔で後を向くと、航大くんが「見てみて」と口パクで伝えてきた…。

そこには「ケータイ番号」

授業中だけど完全に冷静さを失った私は「マジ‼」って叫んでしまった…。

先生には授業中も怒られ、職員室でも怒られた。


教室に戻ったら「怒られたの?」と航大くん。

「まぁ…」

クスクス笑う…。嫌じゃない。

「ブーのも教えてよ」

「うん‼」

まずは一歩。

こうやって一歩ずつ近づけたらいい。

私はあなたの理想の女の子になりたい‼

あなたの彼女になりたい‼
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