最期の時間を君と共に
番外編

また君に。

「誓様、おかえりなさいませー」

ああ……。来てしまったようだな。周りは真っ白でふわふわした感じを漂わせる。ここは、皆が言う“天国”だ。そして、俺を迎え入れたのは天使と呼ばれる、モカだ。

「……うん」

まだ、ここが俺の新しい家だとは思いたくなかった。

「未練解消成功、おめでとうございます」

憎たらしいくらいの満面の笑みを向けてくる。多分、俺の顔は引き攣っている。

「どうでしたかー?7日間の生活は」

「……楽しかったな。すっげぇ楽しかった」

楽しくて、涙がこぼれそうなほど。気を緩めてしまえば、泣いてしまいそうだった。……俺はよくやったと、自画自賛する。

「戻りたいと思いますか?」

「いや。別に思わねぇ。ちゃんと言いたい事は言ったしな」

ちゃんと告白できたし、ほかの男と幸せになれとも言えた。満足のほか、ないだろう。

「それは……よかったです。では、こちらでの生活のことについて説明をしてもよろしいでしょうか?」

「ああ。頼む」
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