ナナクセ探し 中学生編
「え……?」

「俺、お前の事、好きかも。」

「え……、ええっ?!」

目も口も、これ以上大きくはならない位に大きく開かれる。

思っても見なかった事なんだろうか?

「嫌いか?」

不安が胸をよぎる。
彼女は首を横に振った。

「付き合うか?」

選択権を彼女にあずけるような言い方になってしまった、と少し後悔したが、どうすれば良いか分からなかった。

彼女は赤くなって、うつむいてしまった。

これは、OKなのだろうか、拒否なのだろうか?

ベンチから立ち上がって右手を差し出すと、そっと手を乗せてきた。

よっしゃ、OKだな、これは。

そのまま手を離すのが惜しくて、繋いだまま、松木達との待ち合わせ場所に行く。
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