君の隣で花が散る
れおは集まっている人の中を見つめた。


「お前気づいてるか?」


はぁ?

れおが気づいてよ!

もう、気づかないの??

呆れてものも言えない。


「もう昼飯の時間か?」


廊下から教室の中の時計を覗く。

時計の短針も長針も12の数字を指していた。


「そうだね。お腹もすいてきたし」


どこか食べるとこないかな?

あたりを見渡す。


「あれは?」


私は2年A組の装飾の施された教室を指差した。


「メイドカフェ 2A」


教室の前に出された看板に書かれた色とりどりの文字を、れおが読み上げる。

なんのひねりもないネーミングに私達はなにを言えば良いかわからなかった。


「あそこ?」


どこか怖じけずいた様なれおがそっと私に聞く。


「うん」

「......ん、わかった」


嫌そうにれおは承諾した。

流石に死神のれおでも、メイドカフェは初めてなんじゃないかな。

ちょっと足どりが重くなったれおと私は2年A組の教室に入った。
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