僕は何度でも、君の名前を呼ぶよ。


そこにいたのは、二人の女。

一人は、水のように透き通った青く、流れるような長い髪に、水晶のように輝く瞳を持つ少女。
手には、大きく太い木の枝が握られている。
枝は、抹消でアンモナイトのようにくるりと円を描き、中心にはそれこそ水晶玉のようなものがはめ込まれていた。

もう一人の少女は、隣の水を想像させる少女とは相反していて。
炎のように真っ赤な髪は、頭の後ろ…トップで大きなリボンでまとめられている。
しかしその厚い髪はまとめられていてもなお長く、垂れ下がった髪はその子の肩幅よりも広がっていた。
瞳は人魚と似たような緋色に近い赤。
瞳孔はまるで燃えているようだった。
その人は背中に大きな剣を背負っており、柄の部分に手をかけている。

…俺を斬るつもりなのだろうか。


なんとなく構えてしまう俺。


だってそうじゃないか。


訳のわからない世界で、訳のわからない奴らに囲まれているんだから。



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