道の果て・・
第2章

母の死

それは突然にやってきた。

私は中学3年になっても
夏生との恋愛に夢中だった。
進学のことなども、まわりは
話ていた。
でも、私は自分の家の状況を
わかっていたので、働こうかと
考えていた。
母は高校ぐらいは出ないと
いけないと言ってくれたが
これ以上、母に迷惑をかけたくなかった。

夏生は将来の夢があると言っていた。
それはいつか、学校の先生になって
この町で私と暮らすことだと
言っていた。

私は自分の夢などなかったので
夏生の夢が私の夢だと思うように
なった。
いつか教師になった彼が
帰る家には私が待っていて
そしてかわいい赤ちゃんも
つくって・・・
そんな夢を抱いていた。

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