道の果て・・

再会

私はもぅ恋などできないと
確信していた。
そう、信じこむことで
自分を守っていた。

私は20歳になろうとしていた。

ある日、叔母が私のアパートへと
やってきた。
「和津ちゃん、あんたがんばったよね。」
叔母は突然、私のことを
褒めてくれた。

「おかぁさんが亡くなってから
 ずっと1人でがんばってきたよね。」
叔母は力になってあげれなかったと
泣いて私に詫びた。
私は叔母のおかげで今の私は
いるのだと、感謝の気持ちを伝えた。

そして、叔母はなにも
してあげれなかったから成人式の
着物をと、私のために用意してくれた。

成人式は中学まで過ごした
あの土地の式に出たらどうかと
言ってくれた。

私はもぅ今さらもどることに抵抗も
あったので、断った。
だが叔母は、このぐらいはさせて
頂戴と、ねぇさんに怒られるわと
言って旅費まで出してくれた。

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