ハルとオオカミ


……気にしすぎかな。今日のことで五十嵐くんが落ち込んでたり……しないか。五十嵐くんだもんな。


もし何か悩んでるんだったら話を聞きたいなと思ったけど、彼に悩みを打ち明けてもらえるほどの関係かと言われると微妙だ。


第一、友達ですらない。きっと私はまだ、彼にとって『ちょっとお節介な委員長』の域を出ていない。


でも、それでいいんだ。そうあるべきだ。


ーー『委員長、最近五十嵐がお気に入りだもんなあ』


じゃなきゃ、私は彼を幸せな気持ちのまま見つめることができなくなる。


……頭はそう冷静に結論を出すのに、胸の奥が何故か少し苦しげに痛んだ。






「あ、すごい! 旗できてるー!」


翌朝、教室へ入ると、黒板の前に人が集まっていた。


みんな完成した旗を見て盛り上がっている。


うんうん、計画通りです。思わず人知れずドヤ顔しちゃいそう。


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