ハルとオオカミ

私と五十嵐くん




結局昼休み中泣き続けていた私を、アキちゃんと鈴菜ちゃんがずっと慰めてくれていた。


涙は止まったけど目が腫れて酷い顔になっていたから、五限目は初めて仮病を使って保健室でサボった。うう、不良生徒だ。情けない……。


授業が終わり、帰りのHRが始まった今はもとに戻ったからよかったけど、今考えると学校であんなに大泣きしてしまうなんてどうかしていたとしか思えない。


先生の話を聞きながら、小さくため息をついた。


「はーい。じゃあ、話は以上です。委員長、号令」

「きりーつ」


号令をかけて、学校が終わった。一気に教室内が騒がしくなる中、すかさず声を上げた。


「すみません! 時間のある方だけでいいので聞いてください!」


黒板の前に立って手を上げる。

鈴菜ちゃんが緊張した面持ちでスススと私の隣までやってきた。


クラスメイト達はなんだなんだとこちらを向く。


五十嵐くんの姿を探したけど見当たらなかった。いつものことながら帰るの早すぎるよ!



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