久遠の絆
◇◇◇





視界が反転する。


それまで遠くに走った激しい光がなんであったのか、何とか情報を得ようと窓にへばり
ついていた蘭は、見えるものが右へと移動し始めたことにおろおろしていた。


(また何か起きるの?)


船の回転が止まると、今度は前進し始めた。


もう見えるものと言えば空と海しかない。


(海……)



どこまでも続く青い海。


普段ならただ美しいと思うはずのそれも、今は不安を煽るものでしかなかった。


(どこに行くんだろう)


行き着いた先に待つものは?


心を落ち着けようと、自然に瑠璃の石に触れていた。


(わたしはどこまで流されていくのか……)


その問いに答える者は誰もいない。































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