優しすぎるイケメン王子*擬人化・短篇*
**2


***


シャワーを浴びて部屋着に着替えたご主人様が冷蔵庫から2人分の缶ビールを出す。


女の人に手渡しながら、


「なあ、菜緒子(ナオコ)。傷が治ったら、飼ってもいいかな」


「ねえ私、猫アレルギーだって言ってなかった??彪(アキラ)」


膨れる。
なんかこの人苦手だ……


香水がキツい。
性格もキツそうだ。


「このまま捨ててこいって言うのか??」


「知らないわよ!!勝手に拾ってきたくせに」


言いながら、絡み付く。
―――ご主人様に触らないで。


泣きそうになる。
でも、どうすることもできない。


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