君の世界から恋が消えた日
「うん」

ぎこちなく微笑む私をトーマはデコピンした

「バーカ、お前また変な事考えたろ
お前は俺を都合よく使ってしまって悪いとか
考えてそうだけど、
それはお互い様だからいんだよ」

「トーマは私を利用してないよ」

「いいや、
俺はお前に思い出という餌をぶらつかせて
お前を側に置こうとしてる
お前なんかよりずっと利己的だろ?

だからせいぜい俺を利用しろよ
その対価はお前が側にいてくれる事で
叶ってるから」

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