復讐feeling

快斗side



あの日飛び降りて死んだはずの愛華はいつの日かここに帰ってきていた


昔とは違う雰囲気で恐ろしかった


「helloみんな」


戻ってきてからの初めての言葉はそれだった


愛華は笑っているのに笑ってなくて瞳も真っ黒でもう手が出せないような状況だった

その時、あの頃の心の声が蘇る


''本当にそれでいいのか''

あの時じゃわからなかったその言葉


今ならわかる

だからこうなることを予感していた俺は心の中でそう思ったんだ

好きだったやつのことを嫌いになるなんて無理

そんなことも思ったはずなのに裏切り者と呼ばれた愛華がおれはいやになっていっていた


毎日毎日休まずに来ていた愛華も俺たちに怯えてばかりだったのに飛び降りる時は泣いていて何が正しいのかわからない
< 190 / 260 >

この作品をシェア

pagetop