サンタクロースは君だった
「…うん。」
「えっ、即答?一緒に寝るって、寝るだけじゃ済まなくなるかもしれないよ?」
「…うっ…そ、う…だよ…ね。頭では、わ、わかってる。できるかどうかは…わかんないけど。」
「…そこまで考えてても、うんって言ってくれたの?」
「…仕事が忙しかったのは私もだったから、レオくんが悪いとかそういうことじゃないんだけどね、だけど…。」
「うん。」

 今度はひかりの顔が赤く染まっている。

「私もちゃんと…その、寂しかったし。レオくんと距離、どうやって縮めたらいいかなって考えてたから…。」
「ひかりちゃん!」

 たまらなくなって、レオはひかりをまっすぐに抱きしめた。おずおずと背中にひかりの手が回されて、レオはもっと腕に力を込めた。

「寂しい思いさせてごめんね。」
「ううん。私もずっとバタバタしてたし、レオくんが忙しいのもちゃんと知ってたから。」
「…ひかりちゃんの言葉を信じてないわけじゃないんだけど、やっぱりちょっと現実味がなくて。」
「現実味?」

 レオの腕がゆるまるのに合わせて二人の間に少しだけ距離ができる。そっとひかりは、レオに視線を合わせた。

「再会できただけでも奇跡みたいなのに、そのひかりちゃんが…ずっとずっとあの頃から大好きで、今も大好きなひかりちゃんが、自分に思いを返してくれる…。しかも同じ種類の思いを返してくれてるんだってはっきり理解しちゃったら…どこまでも際限なく求めちゃいそうで。」
「…際限なく求めてくれると、嬉しい。」
「え?」

 ひかりがレオの両手をぎゅっと握る。

「レオくんが思い続けてくれた時間に見合うものを、私はこれからずっと返していきたいよ。だから…。」

 ひかりのほうからそっと顔を近付けて、二人の唇が重なった。突然のことに目を閉じる暇も与えられなかったレオは、魚のように口をパクパクさせて、顔を真っ赤にしている。

「っ…ひかりちゃん!?」
「レオくんのこと、ちゃんと好きです。殴られたり蹴られたりするのはレオくんだろうが、誰からでも嫌だけれど。でも、レオくんが私を好きだからしてくれることはなんだって全部、嬉しいよ。嫌だなんて思うわけないよ。たとえば、少し、…痛みを伴うとしても。」
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