ある雪の降る日私は運命の恋をする

楓摩side2

夕方の回診に行くと、朱鳥の友達が来ていた。

朱鳥は、友達には一切言っていなかったみたいで、朱鳥の友達は驚いて、泣いていた。

ここは、2人きりにした方がいいかな…と思い、他の患者さんの回診を先にした。

他の患者さんの回診を終え、朱鳥の病室へ向かっていると、朱鳥の友達とすれ違った。

目が真っ赤に腫れていて、涙の跡が出来ていた。

朱鳥の病室に入ると、朱鳥は、元気な様子だったが、何故か掛け布団のシーツに丸い大きなシミがついていた。

きっと、涙の後かな?

そう思い、看護師さんにシーツを変えてもらい、これから朱鳥の診察をする。

「じゃあ、朱鳥。服、まくってー。」

「はーい。」

心臓や、肺の音を聞いていく。

喘息は、出ていないようだ。

その後も、テキパキと診察を進めていく。

「よし、いいよ。これなら、明日外出できるよ。」

「ほんとっ!?やったぁ!」

本当に、朱鳥の笑顔には、やられてしまう。

可愛すぎだろ……

愛おしくて、髪の毛を撫でる。

「うふふっ、頭撫でられるの好きぃ~」

「俺も朱鳥の笑顔が大好きだよ」

「ありがと。私も楓摩大好きっ!」

本当に幸せだな。

心からそう感じる時だった。
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