ある雪の降る日私は運命の恋をする

朱鳥side2

今日は、久しぶりの学校に行ける日。

昨日の夜は、喘息の発作が出てしまったけど、あまり大事にならなかったし、楓摩も行くことを許可してくれた。

楓摩と一緒に朝ご飯を食べて、学校に行く用意をする。

「朱鳥ー、ちょっとおいでー」

自分の部屋で、鞄の中身を確認してると楓摩に呼ばれた。

「はーい」

と返事をしてリビングへ向かう。

リビングに着くと、楓摩にソファに座るように言われた。

「朱鳥、学校行く前に少しだけ診察させてね。」

そう言って、楓摩は私の診察を始めた。

何分もしないうちに、診察は終わって楓摩は、私の頭を撫でてくれた。

「朱鳥、大丈夫だよ。問題ない。学校、楽しんでおいで。」

そう、ニコッと微笑んでくれる。

私も、フフッと笑い、「うん!」と大きく返事をした。

それから、私は、もう1度鞄の中身を確認してから、楓摩と一緒に家を出た。

今日は、楓摩が車で学校の近くまで送ってくれる。

帰りは、午前中の授業が終わったら、歩いて帰ることになっている。

午前中だけだから、すぐに終わっちゃうんだろうな。

でも、今日午前中だけで、何も問題が無かったら、明日は5時間目まで。

それでも大丈夫だったら、明後日は最後の授業まで、居ていいと言われた。

茉夢にも、それを伝えたら、とても喜んでくれた。

それから、学年が変わったから、クラス替えの事や、また同じクラスになった事も教えてくれた。

だから、昨日から気分はウキウキ。

そんな事を考えていると、すぐに学校に着いた。

「楓摩、ありがと!!」

楓摩にお礼を言って車を降りる。

「いってらっしゃい!!楽しんでおいでよー」

「はーい!!」

楓摩に手を振って、楽しい気分のまま、校門をくぐる。

教室に行く途中も、去年クラスで仲の良かった友達が声をかけてくれて、それも嬉しかった。

私は、その気分のまま、元気よく

「おはよう!!」

と言って、教室に入った。
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